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kid's world

いきさつとか

本連載は,これからプログラミングをはじめたいと思うビギナーのための連載である。コンピュータの仕組みの触れながら,現在の代表的なプログラミング言語,「C言語」について解説していく。


いきさつ

それは,ある日のこと。私はいつもと同じようにパソコンに向かい,メールを受信した。何通かのメールを読んでいくと,そこに「小出様にぜひご執筆いただきたいと思います。」という文章が。はて,何の話だったか? 思いを巡らす。

……アッ,そうだ! 以前にちょっとした用事でC MAGAZINEの某編集者とお話をしたことがあるのだが,そのときに「入門記事を書いてみたいんですよ〜。」なんてやりとりをしていたのである。そのときの話が発展して,今こうして執筆依頼のメールがめでたく小出俊夫のもとにビビビッと送信されてきたのである。

その編集者はプログラミングに非常に長けており,執筆するこちら側としても非常に安心して連載を進めていくことができる。私はルンルン気分で執筆を開始することとなった。

……しかし,だ。その幸先のよいスタートに反し,直後に届くメールによってルンルン気分は木っ端微塵に粉砕されてしまうことになる。

「今回の連載ですが,当編集部でアルバイトをしている太郎君が編集作業に加わります。彼にもわかるようなレベルでお願いします。」

初心者とはいっても,あのC MAGAZINEに入ってきたアルバイトだ。ある程度の知識はあるのだろう。ところがである。その次の行には,わが目を疑う文字がつらつらと並んでいたのであった。

「ちなみに,太郎君は初心者以前の“超ビギナー”です。プログラムなどというものは1行も書いたことはありません。ですから,今回の連載は太郎君のような超ビギナーがプログラミングを学べる内容でお願いします!」

……こりゃたいへんそうだ。本気を出して“入門記事”を書かなければいけない。でも,プログラミングについてまだ何もわからない太郎君&読者に「プログラムなんて簡単だよ。」といわしめる,そのような記事こそが,これからプログラミングを志す方にとっての最適な原稿となるのである。そうか,担当者は太郎君がバロメータとなることを知っていて,ワザと彼を編集スタッフに加えているのか。やはり,C MAGAZINEは奥が深い。

と,妙な感心をしつつ,再び,執筆を進める私であった。

本連載について

本連載は,プログラミングのすばらしさを流布することを生きがいとする「小出俊夫」によって,全12回にわたり行われる。

対象となるプログラミング言語は,もっとも広く使われているC言語である。1年間どうぞよろしくお付き合いいただきたい。

本連載は,今までまったくプログラミングを経験したことのない方々が対象となっている。いきなり脅すようで申しわけないが,実はプログラミングの経験がまったくない方にC言語を教えるということは,並たいていのことではない。逆に,Javaを知っている人にPascalを教えたり,C++を知っている人にPerlを教えたりすることは,プログラムを組めるようになるというレベルでいえば,とても簡単なことなのである。

なぜかというと,ここにあげたすべての言語には,1つの共通する「本質」があるからである。実は初心者にはその本質を知ることがいちばん難しいのだが,「それを解説している参考書はあまりにも少ない!」と私は感じているのである。そのほとんどが,プログラミング言語の文法や使いこなし方のような“表面的な部分”に執着しているように思うからだ。

そういう意味から,本連載ではC言語そのものの入門というよりは,プログラミング初心者にもっとも必要とされる「プログラミング言語の本質」についての知識を解説していく。その本質がきちんとわかれば,C++もJavaもPascalも,簡単に理解できるであろう。

ところで,難しい単語についてはできるだけわかりやすく解説するつもりではあるが,必ずといっていいほどわからない単語は出てきてしまう。わからない単語が出てきたらそのままにせず,理解できるまで調べていただきたい。そのままにしていては,連鎖反応的にわからないことだらけになってしまう。インターネットには,「Yahoo!コンピュータ用語辞典」(http://computers.yahoo.co.jp/dict/)などのサイトがあるので,積極的に活用してどんどん知識を自分のものにしてもらいたい。

これからの連載予定

では,これからの全12回の連載予定をTable 1に示そう。タイトルのほとんどを「〜したい!」というスタイルに統一している。私から一方的に教えるというよりは,読者のみなさんから「あれが知りたい! これが知りたい!」という欲求があって,それにこたえるという形にしたいからだ。

Table1 これからの連載予定

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読者の中には「ゲームを作りたい!」や「ワープロソフトを作りたい!」という方もいるとは思うが,いくらなんでも,いきなりそれは無理である(笑)。しかしそれらは,これから連載する予定の事柄が基礎中の基礎となるのである。ここは辛抱して,1年間お付き合い願いたい。


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©Toshio Koide 1996-2007.

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